【岐阜・下呂温泉】水明館で過ごす名湯の癒やし

日本国内

2026年のゴールデンウィークも終盤を迎えた5月5日と6日。爽やかな新緑の香りに誘われて、私は親族一同とともに岐阜県下呂市へと向かいました。前回のブログでは道中の「ぎふ清流里山公園」での乗馬体験や岐阜グルメについてお届けしましたが、今回はこの旅のハイライト、日本三名泉の一つである「下呂温泉」での宿泊記を綴ります。

都会の喧騒を離れ、家族との語らいと極上の湯に癒やされた、杜の都・仙台旅行とはまた違う、温かな家族旅行の記録です。

歴史が息づく宿「水明館」と、活気を取り戻した温泉街の散策

遅めの昼食を済ませ、今回お世話になる「下呂温泉 水明館」に到着したのは15時を回った頃でした。飛騨川のせせらぎに寄り添うように建つこの宿は、「山水閣」「飛泉閣」「臨川閣」そして「離れ 青嵐荘」という趣の異なる4つの館からなる歴史ある名旅館です。

案内されたお部屋は、母と二人で過ごすには十分すぎるほど広々とした純和風の空間。窓の外に広がる下呂の風景を眺めながら、まずはお部屋に用意されたおやつで一息つきました。

夕食が19時半からと少し遅めの時間だったこともあり、活発な子供たちはホテル内のプールへと駆け出し、私たちは夕食前の温泉街散策へと出かけることにしました。

かつてコロナ禍の最中に訪れた際の下呂温泉は、お店も少なく観光客もまばらで、どこか寂しげな表情をしていました。しかし、このゴールデンウィークは打って変わって、多くの観光客で賑わっています。外国人観光客の方は、高山や白川郷といった方面へ流れているのか比較的少なく感じましたが、国内からの旅行客で街全体が活気に満ちあふれている様子は、一ファンとして非常に嬉しい光景でした。

下呂の街を歩いていると、至る所に可愛らしい「カエル」のモチーフを見かけます。これは「下呂(げろ)」という地名とカエルの鳴き声を掛け合わせた遊び心からきているのですが、なんとそこにはポケモンマンホール「ポケふた」も。下呂市らしいカエルをモチーフにしたポケモンのデザインは、思わず足を止めて写真を撮りたくなる可愛らしさでした。

散策の途中でぜひ立ち寄っていただきたいのが、温泉神社の隣にある「下呂温泉足湯の里 ゆあみ屋」さんです。ここでは、正真正銘の下呂温泉を使用した足湯に浸かりながら、名物のプリンを味わうことができます。かつて閑散としていた場所が、今では多くの笑顔で溢れている。そんな街の移ろいを感じながら歩く時間は、何にも代えがたいひとときでした。

「美人の湯」に身を委ね、バーデンバーデンで味わう至高のフレンチ

街歩きを楽しみ、夜の晩酌用のお酒もしっかりと買い込んで宿に戻った後は、いよいよ水明館自慢の温泉へ向かいました。下呂温泉は、泉温84度という高い温度で湧き出す天然温泉で、その泉質はアルカリ性単純泉。肌に優しくからみ、絹のようにスベスベにしてくれることから「美人の湯」として古くから愛されています。

水明館には趣の異なる3つの大浴場がありますが、まずは最上階にある「展望大浴場」へ。17時過ぎ、大きな窓から下呂の街並みを一望できるこのお風呂に浸かると、なめらかなお湯が身体を優しく包み込みます。残念ながら夕焼けには少し早かったようですが、刻一刻と表情を変える空と街の灯りを眺めながらの入浴は、心まで解きほぐしてくれる極上の時間でした。

そしてお待ちかねの夕食。今回はホテル内にある「欧風レストラン バーデンバーデン」にてフレンチのコースをいただきました。 コース料理に初めて挑戦する子供たちは、次々と運ばれてくる繊細なお料理に興味津々です。

  • パテドカンパーニュバーガー
  • 桜鯛のカルパッチョ
  • イイダコのプロヴァンス風
  • カレイの香草パン粉焼きとオマール海老のロースト
  • 飛騨牛フィレ肉のグリル ペリグーソース
  • バナナフランベ

メインの飛騨牛フィレ肉は、ナイフがスッと入るほどの柔らかさ。口の中でとろけるような肉の旨味は、まさに飛騨の旬を象徴する味わいでした。

さらに、デザートの「バナナフランベ」では、目の前で炎が上がるパフォーマンスが行われ、子供も大人も歓声を上げながら楽しいひと時を過ごしました。

食後は、私の部屋に家族全員が集まっての二次会タイムです。レストランでもワインやシャンパンを楽しみましたが、お部屋では水明館の近くで購入した地元の日本酒を傾けました。子供たちは一日中身体を動かした疲れからか早めの就寝となりましたが、静かに更けていく下呂の夜を、お酒とお菓子を片手に語り明かしました。

静寂の朝の散策と、ジビエカレーが彩る充実の朝食

不思議なもので、旅行に行くといつもより早く目が覚めてしまいます。起床後にお水を一杯いただき、朝6時半。昨日入れなかった「野天風呂」へ向かいました。ちょうど朝一番の方々と入れ替わるタイミングで、広いお風呂はほぼ貸切状態。澄んだ朝の空気と、柔らかな湯の香りに包まれながら過ごす時間は、まさに「旅の悦び」そのものです。

朝食を少し遅めの時間に予約していたため、入浴後は再び温泉街の散策へ出かけました。ホテルではちょうど従業員の方が池の鯉に餌やりをされており、水面がキラキラと輝いています。前日の昼間の賑やかさとは一変、お店が開く前の静かな街並みは、少し肌寒い空気も心地よく、清々しい気持ちで歩くことができました。

そして、お待ちかねの朝食バイキング。仙台旅行でもそうでしたが、私は旅先の朝食をしっかりいただくのがマイスタイルです。 水明館の朝食で特に印象的だったのが、変わり種の「鹿肉を使用したジビエカレー」です。とろみが強く、後からピリリとくるスパイシーな辛味が特徴で、ジビエ特有の深みを感じる一杯でした。また、ライブキッチンで焼き上げられるアツアツのフレンチトーストや、ストレートの完熟りんごジュースも絶品。心ゆくまで下呂の味覚を堪能しました。

今回の滞在では、貸切露天風呂や檜風呂の「下留の湯」に入りきれなかったのが唯一の心残りですが、それは次回の楽しみにとっておきたいと思います。

下呂温泉について: 下呂温泉へのご旅行を計画されている皆様へ。令和7年(2025年)10月1日より、下呂市では新たに「宿泊税」が導入されています。宿泊料金(素泊まり料金)が5,000円未満の場合は100円、5,000円以上の場合は200円が1人1泊につき課税されますので、予算を立てる際はご注意ください。また、水明館のような人気旅館は、ゴールデンウィークなどの繁忙期には夕食時間や朝食会場が非常に混み合います。ゆったり過ごしたい方は、早めのチェックインと、食事時間の事前相談をお勧めします。

今回の旅のまとめ:

  • 宿泊先: 下呂温泉 水明館(飛騨川沿いの名宿)
  • 夕食: バーデンバーデン(飛騨牛フィレ肉のコース)
  • 散策スポット: 温泉街の「ポケふた」、ゆあみ屋の足湯プリン

家族の笑い声と、滑らかな「美人の湯」。下呂温泉は、何度訪れても新しい発見と癒やしをくれる、私にとって大切な場所です。

次回の更新(5/22)は、下呂温泉の帰りに立ち寄った、中津川市の石のテーマパーク「ストーンミュージアム 博石館」についてご紹介します。巨大ピラミッド迷路や宝石探しなど、子供たちが夢中になったアクティビティの様子をお伝えしますので、どうぞお楽しみに。

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